石田まさひろ政策研究会

 

保険外サービスの在り方

東京ビッグサイトで開催されていた「保険外サービス展」に行ってみました。

第1回目の開催。
創意工夫を発見できるのではないかと期待して行ってみました。

そもそも、介護保険と医療保険は原理が違います。
介護保険は、日常生活のハンディーキャップを補うためのもの。
日常生活は自分の生活ですから、そのサポートも本来自費で賄うものなのですが、実際にはお金がとてもかかるので、“支給限度額の範囲に限り自費に代わって公的保険で賄いましょう”という仕組みです。
医療は、基本的に“保険で賄い、保険外はごく例外”という仕組みのため、対照的です。

ですから、介護保険では、“保険外が特例”のように考えるのは本来おかしくて、原理的には“保険内のものがむしろ例外”なのです。ところが、介護保険の支給限度額の範囲でしかサービスは受けられないという感覚が広がっています。

そのせいでしょうか、介護保険のサービスは、デイサービスでも訪問サービスでもなんとなく画一的な感じがします。
しかし、生活はそもそもとっても多様です。ですから、サービスも相当自由で多様なものであるはずです。

さて、保険外サービス展。
1時間の視察時間ではまったく足りないくらいでした。
孫の誕生日に手紙を書きたいけど指がよく動かない。だから字をかけるようにリハビリをする。そのために達成日と達成状況を明確に設定して計画的にリハビリをする(リハビリのライザップといっていました!)。
認知症の患者さんに、学校の授業のようなスタイルで教育することを通じ、回想療法のような関わりをする。
筋トレでなくストレッチをマシーンで行い、関節の可動域を広めることで、介護度が改善された等々。

見ているだけでアイディアが溢れてきそうでした。

今は、保険外サービスといっていますが、保険外であっても保険内であっても、ひとりひとりの生活に合わせた自由なサービスが広がればよいなと思いました。

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