石田まさひろ政策研究会

 

在宅・終末期医療までを統合したシミュレーションセンター

臨床シミュレーションセンターが少しずつ増えてきました。
医療関係者を対象に、シミュレーターを使って、アセスメントや手技の学習をするところです。

今まで何か所か見学に行ったことがあるのですが、先日訪問した聖マリア病院の姫路メディカルシミュレーションセンターひめマリアⓇは、より広い概念でシミュレーションを捉えている施設でした。

シミュレーションといえば、フィジカルアセスメント、各種バイタルサイン、症状管理など急性期や救急医療に関する学習が中心になっていますが、ここでは、療養・介護、さらに終末期医療までを統合して学習できるようになっています。

対象者も広く、看護師や医師だけでなく、ヘルパーや介護福祉士、各学生も学びに来ます。いいなぁと思うのが、在宅で看取りをしたいと考える家族が、人が亡くなっていく姿をここで学んでいくそうです。

トレーナーは、隣にある聖マリア病院で院内の教育を受け、教えることができると認められた現場の臨床者たち。非常に実践的で、学んだ人からは即実践につかえると好評でした。

人気があるのでカリキュラムは毎日目一杯埋まっていて、活発さを感じました。

例えば、看護等の学生の実習も現状を考えると一部をこういうシミュレーション教育に置き換えていく方が現実的かと思いました。
地域住民が、病気になったとき自分がどういう医療を受けるのか、介護が必要になった時、人生の終わりの場面でどんなことが起きるのかを知るためにもシミュレーションはとても良いです。

各地にこういう場所があると、医療もよりよい方向に変わっていくことでしょう。
政策的な推進が必要だと思います。

 

 

 

 

 

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