石田まさひろ政策研究会

 

紙でできた尿器

先日、病院を訪問した時、見慣れない尿器や膿盆をみつけました。灰色のパルプでできたものです。聞いてみると、感染対策に効果的でかつ便利だといいます。

バーナケア・ディスポ―ザル・パルプシステムというものだそうです。

尿器にした排泄物ごと、洗濯機のような処理装置にいれます。その中で水を加え尿器ごと粉砕・溶解させ下水に流して終わり。わずかな時間で排泄物ごと処理されてしまいます。
今の尿器や膿盆等は、排泄物の処理、洗浄、乾燥と人の手もかかるし時間もかかりますが、ディスポーザブルにすることで、これらの手間が一挙に解決します。
さらに、再利用せず使い捨てなので感染対策にとても有効。

ほうろうの尿器は使うときヒンヤリするのが欠点ですが、パルプだとそれもなくなります。金属ですから跳ねる時の音が気になる人もいますが、パルプだとそれもかなり静か。
配慮が利きますね。
価格はおむつ代のように利用者負担もできますが、まだやや高め。普及すれば下がってくるでしょう。

これは面白いと思ったので、後日、京都にある日本の代理店さんに直接いって話を聞いてきました。
明治に創業された高級印刷や加工印刷をする会社で、創業一族が石田家。偶然同じ苗字で親近感。本業とだいぶん違う分野ですが、チャレンジしながら伸びようとする会社の意欲はすごいです。

同様なシステムは世界にあと何種類かあるようですが、日本での普及はまだ黎明期。
イギリス連邦圏を中心に広がっているようです。見た感じパルプの雑さがあり、日本製ができたらもっときれいだろうと思いました。日本のメーカーにも開発を期待したいところです。

このアイディアは、“紙で尿器をつくる”という思わぬやり方で、感染対策の推進、洗浄時の不快感の軽減、業務時間の短縮などいろいろメリットを出しているわけで、やはり柔軟な発想が大切なんですね。

カタログです ↓
https://www.shashin-kagaku.co.jp/vernavare/catalogue.pdf

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