石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.5-104(2017年03月23日発行)

在宅で看護や介護を受けることが、だいぶん広がってきました。
訪問看護ステーションは全国で9000か所を超え、町にも普通にステーションの看板をみることができます。

ただ最近、一つの問題が明らかになりました。

2015年の神戸市看護大学等の調査で、利用者本人や家族から暴力を受けた訪問看護師がかなりいることがわかりました。

訪問看護師600人を対象に質問紙を配布し、358人から回答がありました。
うち、女性看護師の51.1%、男性看護師の43.8%が暴力を受けたことがあると回答しました(ここでいう暴力とは、物理的な苦痛だけでなく、不安・恐怖・威圧感・屈辱感・理不尽な思い等ネガティブな感情を抱くことになったすべての言動を含みます)。

暴力をふるったのは利用者本人が71.1%、子供や配偶者等そのほかが28.9%。
暴力をふるった利用者のうち、46.9%が認知症。まったく動けず寝たきりだったり、一日の半分以上をベッド上で過ごす人が54%。

ある意味で自宅は密室なので、対応も困難で、泣き寝入りするケースもあり、きちんとした対応が必要です。複数での訪問が一番有効かと思いますが、人件費がかさむことや、そもそもの看護師不足のために簡単ではありません。兵庫県では2017年度から、複数人での訪問への補助や相談窓口の設置の予算化、対応マニュアルを作り周知することや研修すること等を検討しており、こういう動きが今後全国的に広がればよいと思います。

一方、暴力の原因に家庭内のトラブルや経済的な困窮、さらに病気や服薬の影響も考えられます。在宅で穏やかに過ごせる工夫の充実も必要です。

☆★==陽当たり良好通信====

皆さま、こんにちは、事務所の五反分です。

尾籠な話で大変恐縮なのですが、先週、痔ろうの手術を受けました。身体にメスが入るのは初めての経験です。小さな手術ながら初めて手術台に上がりました。「人は悲しみに遭って初めて人の心の痛みがわかる」と言いますが、実際手術台に仰向けになり真っ白な天井を見上げた時、生れて初めて手術を受ける側の気持ちを体感したのです。

それは「腰椎麻酔が合わなくて半身不随になるかもしれない」とかいう不安と、「自分の為にこの手術を受けるのだ」と自身に言い聞かせる気持ちがない交ぜになった複雑な心境です。何を大げさな、と笑われるかもしれませんが、この複雑な心理の延長線上にもっと大きな手術を受ける患者さんの、もっと複雑な気持ちがあるのだと推察したのでした。

真っ先に思い浮かべたのは5年前に亡くなった父のことです。胃がんと大腸がんを同時に患い何度か手術を受けました。家族としては良かれと思って勧めた手術でしたが、随分辛い思いをさせたのでしょう。昔気質の職人だった父は我慢強く、術後も様々のことにじっと耐えぬいてくれました。病室の真っ白い天井を見つめながらどんなことを考えていたのかなと思います。

父がまだ自分の足で歩けたとき、父と二人で飲みに行ったことがあります。たまに食事をしても常に母が一緒だったので、父と二人きり男同士で飲みに行った記憶は後にも先にもこの時だけです。駅前の安い安い居酒屋でした。話すこともほとんどなかったけれど、父は喜んでくれていたのでしょうか。今でも後悔して胃がしくしく締めつけられるような気持ちになることがあります。
ああ、もう少しいいところに連れて行ってやればよかった・・・。

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