石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.5-117(2017年09月21日発行)

衆議院が解散しそうです。約一カ月後には新しい日本の政治体制が決まるということです。

天皇陛下の衆議院解散の詔書が、衆議院議長により本会議場で読み上げられ、この瞬間に衆議院は解散されます。私は若いころ衆議院議員の秘書をやっていたのですが、解散の本会議を傍聴し、数分後に議員会館の事務所に戻ったところすでに退職の手続き書類が配布されていたのに驚いた記憶があります。すべての衆議院議員とその公設秘書は即時職を失います。

今回は、解散から選挙の公示までほとんど日がなく準備も大変ですが、なんとかやりきるしかありません。解散は総理の専権事項。野党から解散反対の意見がでていますが、そもそも政権交代をめざし常に解散を求めている野党ですから言っていることが違います。準備が不十分なのは与党も野党も同じです。

北朝鮮や災害への対応は必要ですが、いつあるかわからないことなので解散をしない理由にはなりません。緊急の場合は政府も対応しますし、私たち参議院が憲法54条に基づき緊急集会を行い案件の審議や議決ができます。緊急対応の準備はできていますから、衆議院には思い切って選挙をやって国民に信を問うてほしいです。

世論調査の数字が良くなっているからと言ってそれが1か月後も続いている保証は全くありません。体験上、半月もあれば急変しうるのが世論です。緩みなく日々の努力を続けることが大切です。外交・安全保障環境の変化への対応だけでなく、少子高齢化や財政についても国民に問うべきことがあります。地に足をつけ、かつ謙虚さをもって選挙ができるよう、私も仲間たちの応援をしていきます。

☆★==陽当たり良好通信====

皆さま、こんにちは。事務所の五反分です。

9月16日~18日の3日間、東京・六本木にユニークなレストランが開店していました。その名も「注文を間違える料理店」。
もちろん、宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』になぞらえたものです。しかし、こちらのお店は「服を脱げ」とか「顔や手足にクリームを塗れ」とは言いません。
では何がユニークかと言うと、ホールで接客にあたるウェイターやウェイトレスが、皆認知症の方なのです。「注文を間違えるかもしれないけど、それも味のうち」というわけです。

仕掛け人は、介護福祉士で私の20年来の友人、和田行男さん。和田さんは、NHKの『プロフェッショナル』という番組で特集され、現在は、E-テレの『ワンポイント介護』に出演していらっしゃいます。

私も18日、「注文を間違える料理店」に行ってきました。メニューはわかりやすいように、A、B、Cの三種類のみです。テーブルを担当してくれたウェイトレスさんは、80歳ほどの女性でした。一生懸命注文を取ってくれますが、戸惑うような表情も浮かべています。でも、お客さん達が全員笑顔でフォローしながら、みんなでランチタイムを楽しむといった雰囲気でした。
和田さん始め認知症でないスタッフもいるのですが、最低限の手助けしかしません。「その人の持てる力を全て引き出す」という思想が貫かれているからです。

デザートの時には、ピアノとチェロの演奏が加わりました。認知症の奥さんがピアノを、ご主人がチェロを弾きます。演目は『アヴェマリア(グノー/バッハ)』でした。最後の最後、奥さんの手が突然止まってしまいました。ご主人は申し訳なさそうに「すいません。もう一度最初から弾いていいですか?」と問います。もちろん大きな拍手。途中、多少つっかえながらも弾き切り、私たちは幸せな気分に包まれたのでした。

この料理店は、訪れた人々に「心の のり代」を思い出させてくれます。人間関係でも仕事でも「のり代」のない時間を息せき切って走っている現代人に、生き方さえ問いかけてくる料理店です。

(料理は抜群に美味しかったです)

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