石田まさひろ政策研究会

 

平均寿命と働き方改革

厚生労働省が「平成27年都道府県別生命表の概況」をとりまとめました。
全国の平均寿命は男性80.77歳、女性87.01歳。
男性の上位の都道府県は、滋賀県(81.78歳)、長野県(81.75歳)、京都府(81.40歳)、
女性の上位の都道府県は、長野県(87.67歳)、岡山県(87.67歳)、島根県(87.64歳)。

高度経済成長真っ盛りの昭和40年の平均寿命は男性67.74歳、女性72.92歳でしたので、約50年の間に男性は13-14歳平均寿命が延びたことになります。
戦後間もなく誕生した漫画「サザエさん」に出てくる波平さんやフネさんが何歳か?ということが最近よく話題になります。波平さんは54歳(当時の定年間近)、フネさんも年齢は諸説ありますがアラフィフ。波平さんと、現在の同じ世代の人たちを比べると、体力や健康面等、現代の人の方が若いです。ですから、従来の65歳という基準で、65歳になった瞬間「高齢者」と分類するのは少し考え方をアップデートする必要があるかもしれません。65歳を過ぎてもまだまだ働ける人材は沢山います。

次の国会で、働き方改革が注目されます。その中の一つで、多様な人材の活用が目指され、高齢者も社会で活躍する時代になります。
看護職もその例外でなく、70歳や80歳の看護師が働く時代が到来します。ただ、そのためには勤務の在り方を工夫しなくてはなりません。70代や80代の看護師が、20代の看護師と同様に日勤や夜勤をこなし、頻繁になるナースコールに即座に反応し、病棟を駆け回るのは難しいでしょう。
現在の医療機関の日々の看護師の業務の多くは、看護師が複数の担当患者を持ちそれぞれ同様に看護を提供すると画一的な感じです。ですから、年齢やライフステージに合った、勤務時間や出勤日数、提供できる看護の内容など業務を個別的なものに徐々に調整する必要があります。これは、高齢者だけでなく、子育て中の人や、自身の治療、介護を担っている人など、フルで働けない看護職が働けば、潜在看護師の活用にもつながります。
人口減少が加速し、看護人材の確保が難しくなる将来を見据え、看護職にも働き方改革が必要です。

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