石田まさひろ政策研究会

大阪らんちゅう

「らんちゅう」は知っていても「大阪らんちゅう」という金魚を知っている人は少ないと思います。ある意味、幻の金魚です。江戸末期から明治にかけて関西を中心に非常にはやった金魚ですが、戦後すぐに絶減しました。現在は熱心な方々の努力で復元されつつある金魚です。

 

もともとはマルコといわれる原始的な品種をルーツに持つと言われています。同時代に書かれた絵をみると、マルコのことを「金魚の最上なる者」としています。このマルコの改良が大阪らんちゅうです。確かに今のマルコは大阪らんちゅうに特に体形が似ています。 

 

大阪らんちゅうは旦那衆と呼ばれる富裕層の間で大変流行し、専属の金魚師を雇い、よい金魚の作出を競い厳しい規定にマッチした大阪らんちゅうを作出した者には、多額の報奨金が出たという話もあるほどです。

 

多くの金魚の品評会は形や泳ぎがその評価の中心になりますが、大阪らんちゅうだけは模様も重要です。ですからハードルが高くなかなかべストな金魚は生まれません。「六輪」「白王冠」、「楊貴妃」といった24種類の柄模様のルールがあり、秀逸なものはめったに生まれません。 

 

終戦直後、奈良県大和郡山の西川金魚農場に20数尾の大阪らんちゅうが残っていたそうですが、間もなく水替えのトラブルから全減。それが最後とました。しかし西川氏は、大阪らんちゅうの復元に取りかかり、「らんちゅう」「出雲なんきん」「花一房」「土佐錦」などの交配を繰り返し、徐々に大阪らんちゅうらしさを持つ魚が産まれました。現在の大阪らんちゅうはその系続がほとんどですが、まだ完璧といわれる魚はでていません。

 

我が家にも大阪らんちゅうがいるのですが、戦争時に人と一緒に島根県に疎開していた大阪らんちゅうが実は生き残っており、その子孫だということです。ほんとかどうかはわかりませんが、ロマンがありますね。ただ、一番上の写真のように方はイマイチで、語れるほどの金魚ではありません。

 

地道に繁殖をくりかえし、いつかハッとするような金魚に出会えればと気楽に飼育しています。

 

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