石田まさひろ政策研究会

土佐錦

天然記念物になる金魚がいます。

 

「土佐錦」もそのひとつ。名前のとおり高知県を中心に飼育されていて高知県の天然記念物に指定されています。

 

江戸時代に土佐藩で「大阪らんちゅう」と「琉金」を掛け合わせてできた金魚です。僕はもっとも優雅な金魚だと思っていますが、多くの人もそう思うのでしょう、金魚の「女王」と言われています。

 

特徴的なのは「尾」。平付け反転尾をいわれ、体の中心線から後ろと横におおきく広がった尾が体の左右で反転します。体も大きいのですが尾はそのさらに倍ちかくなり、巨大な尾をひらひらとなびかせながら泳ぐ姿は「美しい」の言葉しかありません。

 

育て方も他の金魚と全く違い、小さい頃「丸鉢」という入れ物で飼うのが必須です。直径60センチほどのコンクリートの鉢に稚魚をいれ、南国の太陽の光がさんさんを指す場所で飼います。太陽の熱に温められた水が対流を起こし、金魚が丸鉢の周縁にそって群れて元気よく泳ぎ回ります。その泳ぎ方が反転尾になるために必要なのです。

 

鉢は水量が少ないので、特に夏場は水替えが毎日必要。一度に多くの稚魚たちを入れることができないので、鉢の数も多くなります。ですから飼うのは大変。飼い人たちの熱意が土佐錦を作っているのだと実感します。

 

南海トラフ地震が心配されていますが、前回起きた昭和21年、高知平野が波にのまれました。戦争の空襲で多くが失われた土佐錦ですが、この津波でほぼすべてが全滅。高知市桜井町の「鏡水楼」の店主の自宅で海水がひききらない中、傾いた鉢にわずかに残った6匹(3歳魚2匹、2歳魚4匹)が今のすべての土佐錦の始祖です。

土佐錦は体が弱い金魚で飼うのが難しいと言われていますが、わずか6匹につながる血の濃さが原因かもしれません。

 

高知県に出張したとき、金魚屋さんによって土佐錦の稚魚を手に入れました。それが大きくなり中々の美しさをみせていましたが、飛んできたアオサギに全部食べられてしまいました。今年、新たに稚魚を手に入れ飼い始めました。時間がなく世話を十分できないので厳しいですが少しでも美しい土佐錦にならないかなと楽しみにしています。

 

我が家の当歳(今年生まれた土佐錦)

関東土佐錦保存会 平成30年品評会より

https://www.kantou-tosakin.com/report2018.html

 

品評会に優勝魚(3歳)

尾がきれいに反転し、優雅ですね。

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