石田まさひろ政策研究会

 

平成30年度看護関係予算-看護職の夜勤手当-

新年の挨拶回りはほぼ終わり、22日予定の通常国会開会まではその準備と、その合間をぬって地方に行くことをやっています。
今週と来週で9府県を訪問します。

看護現場からは富に「夜勤者の確保が難しい」との声をききます。

ワークライフバランスを整えようと10年近く看護現場の体制整備が進められてきました。その結果、子供を産んでも働き続ける看護職員はずいぶん増えました。

ただ、子育てのために産休・育休が明けても時短勤務や夜勤をしないケースが増え、その分、子どもを持たない職員や子育てがひと段落ついた職員に夜勤が集中しているというのが実情です。

少し前までは、看護師は夜勤をやって当たり前という感覚が身に沁みついていましたが、最近はそうでもありません。子育てなどの理由がある人だけでなく「大変だから夜勤をしない職場でしか働かない」と考える者も増えてきました。

夜勤は、身体にも生活にも大きな負担をかける仕事です。しかも医療の高度化や認知症患者の増加などによって、昔は夜には眠っていた患者さんが夜も起きていたり、治療を続けていたりするケースが増え、夜勤者の負担は増える一方。
将来にわたり夜勤看護職の確保ができるのか、不安が増しています。

夜勤者の処遇を改善してなんとか確保につなげたいと考えますが、病院のほとんどが民間であり、国が民間病院の職員の給与や手当を決めることはできません。そこでせめてということで、多くの民間病院が参考にしている国家公務員の給与体系を見直すことで、民間病院のそれにならってほしいと、国家公務員看護職員の夜勤手当の増額を狙いました。

幸い多くの方の理解を得られ、平成30年度国家予算案の中に、看護職夜勤手当を引き上げる内容を盛り込むことができました。なんと22年ぶりにです。

これが広く波及し、夜勤看護職確保の一助につながればと思います。

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