[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.13-252(2025年3月21日発行)
本日3月21日、予算委員会で質問しました。総理が出席し、NHK中継が入っており、議員視点から見たら数年に1回の大イベントでした(12年目で2回目です)。
質問の中心においたのは医療・介護の危機です。現場で働く者からみると物価高、賃上げが進む中で、所得向上が進んでいません。医療・介護従事者の所得向上を訴え、総理は更なる賃上げ施策推進を明言してくれたので、実行されるよう注視していきます。
一方、医療機関、介護事業所の経営は厳しく、その実態を訴えた上で、将来予見性を重視した、物価等にスライドする診療報酬・介護報酬体系の抜本的見直しを訴えました。当面の対策としては独立行政法人福祉医療機構の融資枠を拡大する方向で答弁があり、さらには、報酬体系の検討を課題として俎上に乗せることができました。合わせて、報酬の算定要件が現場の負担になっていることを指摘し、次期報酬改定で整理を進めたい旨の答弁がありました。
また、看護学校の定員割れが顕著となっています。特に地方で新人看護師の確保が極めて困難になり、まさに医療崩壊の危機です。看護教育のあり方の見直しも訴えました。
人口減少が進む中で、医療機関の役割は医療だけでなく、地域の街づくりの拠点になりつつあります。地域の中核的な医療機関は介護、健康増進の役割も担っています。さらに、そのそばに住宅やサービス付き高齢者向け住宅なども増え、加えて、その方々の生活を支えるショッピングセンターもできています。もはや街づくりの拠点であり、その観点で地方創生の立場からの支援を訴えました。地方創生は総理の重点分野でもあるので、前向きな答弁をいただけました。
今回は大きめの観点からの質問でしたので、さらに各論は厚生労働委員会等で詰めていきたいと考えています。
☆★==陽当たり良好通信====
皆さまこんにちは。事務所の五反分です。
社会人を40年続けてどこからどう見ても完璧なおじさんになると日々いろんなことに追われるものです。仕事の大事な案件から日常の些細なことまで。知らず知らず心がささくれ立っていた、そんな中、NHK・BSで映画『続・赤毛のアン』をチラ見したら目が離せなくなって最後まで見ることとなりました(一人で)。60過ぎのおじさんが感動の涙を流すほどですから、モンゴメリー原作のこの作品はやはり永遠の名作なのですね。これを機会に今までちゃんと読んだことがないのを反省しネットで全巻を購入した次第です。
「アンの告白」という章があります。紙幅の都合で詳細ご紹介できないのですが、その中にマリラ(手違いでアンを孤児院から引き取った女性)の次のような台詞があります。
「もしあんたが許してくれれば、アン、わたしもあんたを許してあげますよ。そうして二人でまたやりなおそうよ。さあ、ピクニックにいくしたくをしなさい」
アンは打ち上げ花火のようにとびあがった。
(新潮文庫 村岡花子訳)
内容をご存じない方には何のことやらさっぱりわからない台詞だと思いますが、「二人の人間がお互い反省して、お互い許し合おうということを、きちんと言葉にして伝えている」ということはお分かりになると思います。親しい人とのかかわりの中で、相手の言葉や行動が小さなトゲとなって心に刺さり抜けないことがあります。でも親しい間柄であるほど「お互いさま」であることが多いですよね。マリラの「そうして二人でまたやりなおそうよ」という言葉が、60過ぎのおじさんの心のトゲを溶かしてくれました。