皆さまこんにちは。事務所の五反分です。
◆「様子を見る」とは何か
不登校児支援をする団体の方からお話を聞く機会がありました。過去に支援した若者を雇いフリースクールを運営し、「命がけで子どもと向き合っている」という方です。その方が言うには(あくまでもその方の個人的意見として)「国も公的機関もあてにならない。スクールカウンセラーも『様子を見ましょう』としか言わない。様子を見ているうちに、親とコミュニケーションがなくなりゲームに浸る、状況はどんどん悪くなる」(あくまでもその方の意見です(^_^;)
その言葉を受けて考えを深めました。何につけても事態が悪化しているとき、「様子を見よう」とはよく聞く言葉です。でも「様子を見る」が頼りない印象を与えるのは、「介入する」とセットになっていないからだと思います。「様子を見る」目的は、サッと切り込む(介入する)最適のタイミングを見計うことです。介入のための観察期間です。ここぞというときには、入念に準備された言葉と行動で切り込まなくてはなりません。たいていの場合は、薄紙を重ね貼り合わせるように少しずつアプローチして、ある時、しっかり核心に触れるというものだと思います。
30年前、民間企業で営業職でした。客先と親しくなし信頼を得ることがベースですが、いつかは「〇〇を買ってください、価格は〇〇円です」と言わなくてはなりません。営業で学んだことは人生のあらゆる場面で役立っていると感じています。




