孵化してからおよそ1週間。 しっかりと餌を食べるようになり尾が開き始めました。ただ、 85時間ほど家を空け餌を与えなかったので、大きさは小さめ。 この時期はえさの量に比例して大きくなるので、 貴重な時間を失い痛い!数は数えられませんが、 目分量で2000匹くらい生まれたでしょうか。 天青では過去最多です。
さて、ここからしばらくたつと背骨がゆがんでいたり、 尾が開かなかったりする稚魚がたくさん現れます。 そろってきれいなのはそろそろ終わりでしょう。 もう少し大きくなったら変化が顕著にわかるので、 次回にでも見てみましょうね。
金魚はもともとフナから変化した魚で、色だけでなく、 頭が大きくなったり、体が丸くなったり、尾がひらひらしたり、 背びれがなくなったりと、 ある意味奇形になったフナを育て続けて今の多様なスタイルになり ました。
ということは、実は体に歴代の負荷がかかっているわけです。 だからホントに整った形で親にまで成長するのは、 悲しいかなほんのわずかしかいません。 2000匹くらい生まれたといいましたが、 親と同様のきれいな天青になるのは極々少数でしょう。
生物の知恵だとは思いますが、 フナは何千万年もかかって自然に最適な形に進化してきたわけです から、ほんの数百年前にフナからわかれ金魚になったとしても、 進化の圧力が働き、金魚たちはもとの最適な姿に戻ろうとします。 だからひらひらの尾びれ同士の金魚を掛け合わせても、 フナのようなスーッとした尾っぽ(「フナ尾」という) の金魚が生まれます。今回もフナ尾の稚魚も現れると思います。
