石田まさひろ政策研究会

 

今年の「骨太の方針」について

毎年夏前に、翌年の国家予算編成の基本的な方針を示す「経済財政運営と改革の基本方針(いわゆる「骨太の方針」)を閣議決定します。翌年の予算方針ですから党の中でもかなり喧々諤々の議論になります。最近はいろんな内容を盛り込みすぎてずいぶん分厚くなったので、今年は一気にスリム化をめざし、昨年の半分程度。もともと「太いとはいえ骨」ですから、当然でしょう。

新型コロナウイルス感染症が中心が太い骨の大半を占めており、若干偏りすぎかと感じていますが、逆にこのことをきっかけに「新しい日常」をつくる意思だとみればいいのか。

部会での議論は発言者が多く一人1分程度。絞りに絞ってほかの議員と被らないように選んで発言したのは以下です。

医療提供体制の強化についてはいろいろ書かれていますが、僕は「備蓄」について強調して発言しました。今回の医療現場の最初の混乱はマスク、防護具などの物資の不足から始まりました。感染症対策は物資があることが前提です。混乱は長く続き、改めて医療器具、衛生材料などの備蓄、そして生産・流通体制の整備が不可欠であることが浮き彫りになりました。東日本大震災の時は医薬品や食料が不足し患者さんたちがずいぶん苦しみました。ここで今一度、備蓄を中心に、生産・流通体制を再構築すべきです。

マイナンバー活用の推進も骨太に示されました。医療については国家資格所有者の資格管理を進めることが必要です。特に緊急時に医療従事者が突然足りなくなったときすぐに補充する必要があります。しかしいまの潜在医療従事者の掘り起こしの仕組みは平時が前提。国家資格を持つ者の普段からの情報管理がないといざというときに間に合いません。

病院に通って病気を治すという当たり前と思われていた考えもコロナで変わってきました。病院に行かなくてもオンラインや訪問によって、自宅など普段の生活の場所で治療ができることがわかりました。これは今後さらに進めるべきです。また病院に極力かからないように、普段から自分がもつ疾患が悪化しないような重症化予防やそもそも病気にならないような予防に、もっと資源を集中すべきです。生活の場での治療ですから、生活者の視点と治療の視点の両方をあわせもつ看護師はじめコメディカル医療職の活用をもっとすすめなければなりません。

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