脳はまだまだ謎に満ちています。人が考えるとき脳がどう動いているのか、知ってみたいと思う一方で、知ることは無理かなとも思います。
しかし研究は進みますね。他者の行動を脳がどうやって処理しているか、その回路がAMED(日本医療研究開発機構)の研究でわかってきました。
暮らしの中で何気なく行われている、他者の行動を予測したり、他者から得た情報を自分の次の行動につなげることなど。これまで、大脳新皮質と脳領域が行動の情報処理に関与するとわかっていましたが、これらがどのように機能し合い、関与するかはわかっていませんでした。
自然科学研究機構生理学研究所が、サルを使った実験により、大脳にある腹側運動前野と内側前頭前野が、他者の行動に応じて異なる活動を示すこと、さらに、脳領野間の機能連関が他者の行動情報を処理・活用することに、大きくかかわっていることを突き止めました。
自閉スペクトラム症などの発達障害についての解明の足掛かりと期待されています。
https://www.amed.go.jp/news/release_20201016.html