石田まさひろ政策研究会

 

【2040年を考える 〜厚生労働白書を読みながら〜】03_65歳以上の生存割合と体力

さらに次の章では、「寿命と健康」についてもまとめている。高齢社会というと負担が大きいというイメージがあるが、そもそも長生きは幸せなことだ。課題は課題として認識しながらも、言い方くらいは「長寿化社会」というべきではないか。前向きな姿勢につながると思う。少なくとも、私の周りにいる私よりひと世代うえの人たちの多くは、元気で明るく暮らしている人が多い。気持ちは私より若いかもしれない。

さて、高齢者とは65歳以上と定義されているが、平成の初めから2040年の50年間に寿命が大きく伸びたことを踏まえると、今の時代は65歳をもって高齢と言えるだろうか。2040年に65歳の人(現在45歳くらい)が90歳まで生きる割合は、女性で3人に2人である。最近、病院では80歳代で亡くなる人に「若くして亡くなったのね、、、」という会話が普通に聞かれる。90歳を少し超えたくらいでも若いと言われる日も近いだろう。少なくとも65歳から高齢者という考えを前提にする社会は辞めるべきだ。

このことは実際の体力についても裏付けられている。1998年から2018年の20年間で高齢者の各年齢帯の体力は5歳〜10歳分若返っている。女優さんなどを見ても年齢と印象の乖離はすごい。とにかく日本人は歳をとらない。

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