ミャンマーのヤンゴン市内。空港のほうからだと、壮大なシュエダゴン・パゴダを越え、ボージョーアウンサンマーケットを横目に、スーレー・パゴダを回り込み、イギリス統治時代の建築で遺産にもなっている市役所をさらに超えると、パンソダン埠頭につきます。
そこからヤンゴン川の向こう岸のダラーまで、フェリーが往復しています。もともとは小さな船で人の往来をしていたそうですが、日本がODAでフェリーを寄贈。いまや対岸の人々が市内に通う重要な通勤路になっています。
地元の人は往復で20円程度なのに外国人は400円程と高いのですが、受付で私たちが日本人だとわかると奥の事務所に行けといわれ様子がなんか違います。事務所で、日本がくれた船だから日本人は無料だと言われてびっくり。氏名などをノートに書くだけでほんとに無料になりました。
昼過ぎで移動が少ない時間帯のはずなのですが、船は満杯。ただ、外国人専用とかかれたスペースだけはガラガラ。座っていたのは外国人ではなくお坊さんだけでした。
はしけに至ってはそれこそギュウギュウ。よく人が川に落ちないなぁと感心しましたが、よく考えてみたら、東京の通勤電車やターミナル駅はもっと混んでいますね。
船内ではウズラの卵をうる売り子さんの声がやみません。どう見ても子供からおばあちゃんまで売り子さんの年代は3世代分あり。よく見ると奥のほうに元受の人がいて人使いは荒らそう・・・。
視察で行くことがほとんどで普段は乗らないのですが、生活交通に乗れてよい体験になりました。
このフェリーが来てから、船を往来する人がぐっと増えたそうです。このような住民生活に密着するODAは、とてもわかりやすくよい仕事だと思います。