今年の夏の日本看護歴史学会学術集会は「健康科学における看護科学の発展-東大看護の歴史から‐」と題し行われるようです。自分の母校が学会のテーマになるのも不思議だが、面白そう。参加しようかな。
僕もよく「なぜ東京大学をでて看護師になったか」と聞かれますが、実は東大の看護は日本の看護の先駆者なのです。
東大病院は1853(安政元)年に開設されたお玉が池種痘所をルーツにしており、1887(明治20)年には官立で初めての近代的な看護婦教育を始めています。東大病院付属看護学校は2002(平成14)年に閉校となりましたが、100年以上の教育の歴史を誇りました。
一方、東京大学医学部の看護教育は1953(昭和28)年に衛生看護学科として誕生。現在約300の看護系大学がありますが、大学の看護としては、創立が高知女子大につぐ日本2番目、国立では一番最初です。その後、保健学科(石田の卒業はココ)、健康科学・看護学科、健康総合科学科と名称変更されて現在に至っています。
学生のとき見藤隆子教授(当時)からこの歴史を聞きました。そのころから今でも看護師として高い自覚をもって働かなければと思い続けています。
日本看護歴史学会HP:https://jsnh.jp/
東京大学医学部健康総合科学科:http://www.hn.m.u-tokyo.ac.jp/