石田まさひろ政策研究会

 

未来の医療を変える力を持つ日本人 ~前編~

ワシントン郊外に赤畑渉氏という若手の起業家がいます。未来の医療を変える力をもつ日本人です。一年ほど前に彼の話を聞いて以来、ぜひ直接会いたいとの思いが募り、直接訪問することにしました。

ウイルスというのはよく生物と非生物の間といわれます。遺伝子とそれを入れるタンパク質の殻しかもたない生物?で、生物のように自分で栄養を取りエネルギーを生産するような生命活動はできません。いろんな細胞に取り込まれその中で自らの遺伝子を増やし、その遺伝子が自らが入るたんぱく質の殻をつくり、増殖していきます。ウイルスをやっつけるには、細菌と違って抗生物質は効きません。自分の体に備わっている免疫力を高めるしかありません。

ウイルスに対する免疫力は、まず体がウイルスを悪者(抗原)だと認識し、そのウイルスを退治する細胞(抗体)を設計し、生産します。この抗体がたくさんできるとそのウイルスを退治することができます。これを抗原抗体反応といいます。ただ、この抗体を作るのが遅くなると先にウイルスにやられてしまいます。

ですから外部から抗体づくりを支援するというわけです。ワクチンによる予防接種というのは、あらかじめ無害化したウイルスを体内に入れ、抗原抗体反応を起こさせる治療法です。これにより体はそのウイルスに対する抗体を作る能力を手に入れます。いざ本当にそのウイルスに感染した時も、素早く抗体を作りウイルスをやっつけることができるようになります。

抗体は、それぞれの抗原にある特徴的なたんぱく質を認識することで、相手を悪者かどうかを認識します。したがってウイルスをやっつけるだけでなく、体にとっての不正な細胞もやっつけることもできます。ですからがんの治療にも抗原抗体反応が期待されています。ほかにもたんぱく質が関係しているような多くの病気に広く応用が期待できますね。

抗体の産生能力を高める治術はいくるかありますが、今までも技術と比べ能力がとても高く大量産生が期待できる技術を日本人が創りました。それが、冒頭に出てきた日本人の赤畑渉氏です。

赤畑さん研究室

後編へつづく・・・

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