石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.11-241(2023年9月21日発行)

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.11-241(2023年9月21日発行)

 

 

ICN(国際看護師協会)のハワード・カットンCEOが来日しています。2007年に横浜でICN大会が開かれて以来の2度目の来日で、今回は日本の看護団体関係者、政府、そして私達看護職出身議員との意見交換も予定されました。

 

ICNは135の国と地域の看護団体をメンバーとしており、2,800万人の世界中の看護師をまとめる、巨大な組織です。新型コロナウイルス感染症の蔓延時には、いち早く提言を行い、WHOや各国の対策に影響を与えました。

 

ICNが近年、重点的に取り組んでいることの一つは、すべての人々の健康増進のために、各国で保健医療・社会・教育・経済政策の企画や実施に、全世界的かつ科学的な情報を提供し、影響を及ぼすことです。私達日本の政治家もエビデンスベースの政策実現を心がけていますが、この方針はもっと強調しなくてはならない大切なことです。私もカットンCEOと対談しましたが、エビデンスの大切さを強調しており、かなり意見が一致したと思います。

 

広い視野、科学的な知見をもって政策を企画することは、さらに進めなくてはなりません。今回のカットンCEOの来日は、その力の強化につながっていると感じています。

 

 

☆★==陽当たり良好通信====

 

 

皆さまこんにちは。事務所の五反分です。

 

現在ある大学で「障害福祉」の授業を担当しています。初回の授業では必ず「津久井やまゆり園」での殺傷事件を取り上げています。「相模原障害者施設殺傷事件」とも呼ばれるおぞましい事件で、2016年7月26日、障害者入所施設に元職員の男が夜間刃物をもって侵入、19人を刺殺、26人に重軽傷を負わせた事件です。紙幅の都合で事件の詳細には触れませんが、犯人は刺殺の対象者を「しゃべれるか」どうかによって選別していたことが裁判の過程で判明しました。「意思疎通のできない障害者は生きていてもしょうがない」という自分勝手な理屈をもって人を殺していたのです。授業の終わり、学生たちに文章を提出させています。質問は「あなたは、この犯人にどのように反論しますか?」

 

重度心身障害の人は、「意思疎通」できないのでしょうか? 決してそうではありません。私は受け手の問題だと思うのです。言葉を発せない人であっても、寝たきりの人であっても意思表示をしています。「疎通」できないのは交流するための努力や工夫を怠っている受け手の問題なのではないでしょうか。もちろん、その意思疎通は難しい場合もあるでしょう。でも「意思疎通ができない」と切って捨ててよい問題ではないのです。犯人に「意思疎通ができない」と決めつけられて命を奪われた被害者は、誰かの「大切な人」だったのですから。

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