石田まさひろ政策研究会

 

喫煙と健康

先日、たばこ白書を厚生労働省が発表しました。正式には(「喫煙と健康」喫煙の健康影響に関する検討会報告書)といい、平成13年につづき15年ぶりの改訂になります。この白書の特徴の一つが、日本人におけるたばこの健康影響についてしっかりと評価している点です。

日本人における喫煙とさまざまな疾患との因果関係を以下の4段階で判定しました。
レベル1:科学的証拠は因果関係を推定するのに十分である
レベル2:科学的証拠は因果関係を示唆しているが十分ではない
レベル3:科学的証拠は因果関係の有無を推定するのに不十分である
レベル4:科学的証拠は因果関係がないことを示唆している

この判定でみると、多くのがん、循環器疾患、呼吸器疾患はレベル1と判定されています。つまり日本人の死因多くにたばこが関係しているということです。受動喫煙に関してですら肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、小児喘息の既往、乳幼児突然死症候群がレベル1。たばこが自分自身だけでなく周囲の人間の健康にまで影響していることが明白だと証明されました。

また、日本のたばこ対策が世界の中でも遅れていることも白書は示しています。図のように、日本はG7の中でも目立って対策が遅れていると言えるでしょう。特に「マスメディアキャンペーン」とか「広告や講演の禁止」とメディア関連と「受動喫煙防止の法規則」という法律が遅れています。オリンピック・パラリンピック開催都市はたばこ対策をしっかりしなければならないとされています。あと4年間以内にたばこ対策を進捗させなければなりません。

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