石田まさひろ政策研究会

 

サービス付き高齢者向け住宅への訪問

株式会社シルバーウッドが運営している「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」の「銀木犀(ぎんもくせい)」に伺いました。サ高住は、都道府県単位で認可・登録される賃貸住宅です。賃貸借で契約、入居するので初期入居金を必要としないため、利用しやすくなっている点が特徴的です。

今回伺ったのは、「銀木犀〈西新井大師〉」。食堂と図書スペースは近隣の人達にも開放されています。自宅であれば出たい時に出かけて帰りたい時に帰るというのが自然。それと同じように、ここでは入口に鍵をかけません。当初は、認知症の高齢者が出て行って迷い、お巡りさんのお世話になることも多かったそうです。しかし、根気強く近隣住民に説明をし、交流を深めた結果が徐々に理解を得られ、今では入居者さんが迷っているのを近隣の住民が見かけたら電話で教えてくれるのだそうです。

鍵をかけない事の効果はそれだけではありません。私が話を聞いている間も小学生が遊びに来て図書スペースで本を選んでいました。駄菓子屋も併設されています。店番は入居者さん。認知症がありたまにおつりを多く渡してしまうのですが、買い物した子供が返してくれるのだそうです。

サ高住は入居者が、自分らしく家族や地域とつながりを持ちながら暮らしていける大きな可能性を秘めていると感じました。運営の方法によって玉石混合なところはありますが、サ高住は高齢者が安心して暮らせる終の住処(ついのすみか)の役割を十分担っていけるものと期待しています。

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