石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.5-114(2017年08月10発行)

今年は参議院が開設されてから70周年を迎える年です。私も議院運営委員会の理事としてさまざまな事業を担当し行ってきました。

その中で一番期待していたのが「子ども国会」。7月30日〜31日に全国から集まった小学5、6年生の150人の子ども国会議員が、実際に私たちが使っている委員会室や本会議場で議論し、最後には宣言をまとめました。

1日目は6つの委員会に子ども議員たちが別れ議論しました。「家族やふるさとを大切にするために」、「ことばや暮らしが違う人と仲よくしていくために」、「みんなが安心して生活できる社会にするために」、「オリンピック・パラリンピックを成功させるために」、「いのちや環境の大切さを知ってもらうために」、「便利な社会にするための発明、発見を行うために」というのが各委員会での議題です。

易しい言葉で書かれていますが、どれも普段大人の国会議員が議論しているテーマでもあります。

2日目は本会議を開き、各委員会での議論の報告、続いて宣言文案をまとめ、最後は採決をして、採択になりました。国会だと本会議の決議はほぼ毎回全会一致になりますが(そうなるように各党からの意見を十分に反映させた上で決議をまとめるからです)、今回の子ども国会では、賛成145、反対5。「子どものほうが民主主義的かも、、、」と思わず唸ってしまいそうな感想がありました。

私は、普段、大臣が座る席に役柄上座らせてもらい、いつもと違う視線で本会議場をみることができました。議員は議長や大臣に向かって座っており傍聴者は自分たちの後ろにいますが、今回はその逆。傍聴者ひとりひとりの顔を見ながら、子どもたちの発言を聞きました。普段とは違う緊張感がありました。

子ども国会宣言の最後に「大人の皆さんも、すべての子どもが希望に満ちた平和な世界になるようにお願いしたい」とあります。頑張らねば。

☆★==陽当たり良好通信====

皆さま、こんにちは。事務所の五反分です。

中学を卒業して地元(鹿児島県鹿屋市)の公立高校に入学しました。入学時に憲法の小冊子が新入生全員に配布され、1か月後に穴埋め試験を行うという告知がありました。

他の高校のことは知りませんが、高校に入学して初めての試験が「憲法」だったことを大人になった今とても感謝しています。というのも、若いうちに憲法全文を読み通す機会を得たからです。試験でもない限り、高校生が全文をしっかり読み込むことなんて無いでしょうし、また、試験でもない限り本気で勉強しなかったと思うからです。

私は小冊子に書かれた条文をほとんど黒塗りにして、徹底して憲法を暗記してかかりました。高校で初めての試験なので、どうしても100点を取りたかったのです。トイレにまで小冊子を持ち込んで勉強したおかげで目標は達しました。

今思うと、憲法以外でも人が社会で生きていく上で最低限知っておかないといけないルールがあります。それらを、せめて高校のうちに学ばせておくべきだと思います。

具体的には、金融教育や年金についてです。金融教育というと、証券会社の社員が出張してきて株の買い方を教えるという授業もあるようですが、そんなものではありません。一言でいうと、「欲しいものがあったら貯金して買え。安易な借金をするな」ということです。一時、サラ金(サラリーマン金融)への借金返済に苦しむ多重債務問題が多発し、サラ金への規制が強化されました。その結果、今では銀行の個人向けローンが増大し、新たな債務返済問題が生じています。若いうちに「安易な借金」を戒める教育が必要だと思うゆえんです。

それに加えて、年金教育も大事でしょう。「20歳から国民年金に全員が加入することになっている」、「大学生などは学生納付特例制度で保険料納付が猶予される」、「でもその為には申請が必要」などということを、習った覚えのある人はどれくらいいるのでしょうか。近年、国民年金の納付率が下がり、無年金者対策が進められていることからも、高校を卒業するまでに年金について詳しく教えることが必要だと思った次第です。

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