石田まさひろ政策研究会

 

地域を私たちが支えているという自覚

北海道で岩内と余市の協会病院を訪問する。

高齢化が進む中でこんな地方の病院に看護師たちに力を感じる。「地域を私たちが支えている」という自覚だろう。

地域包括ケアを支える病院というのは、ただ診療報酬の要件を満たしているというところではなく、職員たちがこういう思いをもっているところではないかと思った。そしてこの思いは病院だけでなく地域の人々の暮らしを支えているとも思う。

もちろん、厳しいという声は確かにある。特に看護職や医師等の人手確保は都市部の大病院とは比較にならないほど困難。その厳しさを思いで乗り切っている感じもある。

地域で暮らす人々がもし、彼女たちの自覚に依存してしまっては、最後は地域をささえる軸が崩れる。地域住民も自立することが大切で、そうできるように行政・政治は、地域住民一人一人を支え伸ばす努力を重ねていかなければならない。

そう考えながら札幌にもどり、偶然だが今日訪問した余市町の町長と会う。

斎藤町長は先日の余市町長選挙で初当選を果たしたばかり。僕とは彼が外務省にいたとき一緒に国後島に行った仲。

夏の選挙で余市町の住民は新しい力を求めた。自分たちの未来を考えた末の決断に彼も答える意思が固いことを話の端々から感じた。

ちなみに、余市町は、NHKの”マッサン”で知られるニッカウヰスキーの「余市蒸留所」があることころ。私の母方が広島県竹原市で親戚筋もマッサンの実家の竹鶴酒造とは知己の仲。だからか僕もマッサンの余市には昔から気になっていた。もちろんウイスキーの「余市」も好きだ。

世界のウイスキー愛好家なら必ず知っている「余市」。その町政の未来を語る斎藤さんの話に、わくわくした。地方と世界がつながった感じがした。

さらに、もう一軒、大学時代の同僚に会う。といっても大学は違い、彼らは北海道大学。共通するのは応援部に青春を燃やしたということ。

七帝戦という旧帝国大学の体育会の対抗戦が毎年あり、応援部も毎年1週間7つの大学から集まり応援合戦を繰り広げる。もちろん夜も深夜も一緒だ。つまり、書くに耐えない(!?)濃すぎる時間を、年に1週間、4回共にした仲だ。

30年ぶりでも会った瞬間、同志。話が尽きなかった。会った場所はニッカバー。余市蒸留所で醸し出されたレアなウイスキーも楽しんだ。学生時代には浴びるほどお酒をお腹に入れたが「余市」は決して飲めなかったお酒だった。

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