税制改正に合わせ毎年のように改正される関税定率法。この法律は品目ごとの細かなルールが定めておりかなりマニアックな改正内容になります。今年は、
- 411の暫定税率のもの及び米、麦、乳製品等の特別緊急関税制度の適用を1年間延ばすこと
- 乳幼児用の液体ミルクの製造に使われるホエイを関税割当制度の対象とすること
- 沖縄に関する関税の特別措置の適用期限を2年間延長すること
さらに個別品目としては
- ・国内産業の国際競争力維持の観点から、エアバックに使われるヘキサメチレンジアミンの関税率の無税化
- ・海藻製品の国際的な分類変更に対し、国内産業保護の観点から、税細分を新設し現行関税率を維持
- ・中国等からの輸入品に対する特恵関税適用除外措置を踏まえ、リチウムイオン電池の原料になるビニレンカーボネート等の関税率の無税化や、バイオマスプラスティックのさらなる普及促進のためのバイオポリエチレンの関税率の無税化
を行います。4月1日から適用とするために年度内の成立をめざします。