石田まさひろ政策研究会

メールマガジン Vol.4-082

今日、5月12日は「看護の日」です。ナイチンゲールの誕生日にちなみ決められました。またこの日を含む一週間は「看護週間」です。全国の病院や施設で様々なイベントが行われています。

さて、昨日私は、理事をしている沖縄北方問題特別委員会で質問をしました。首脳会談以来話題になっている北方領土の関係です。一昨年、私は北方四島交流事業により択捉島に行ってきました。このミッションは子供たちとの交流をメインにしています。日本の中高生と教師が訪問団の中心となり、現地の人たちと交流を深めました。受け入れる択捉在住の皆さんも好意を尽くしてくださり、島の実態を理解するのに非常に役立ちました。

さて、この訪問ですが、1991年4月18日の日ソ共同声明により、相互訪問が始まりました。そして今は、限定された日本国民と北方領土居住ロシア人の間での、旅券・ビザなしでの相互訪問が毎年実施されています。
最初は、北方四島元居住者、返還要求運動関係者、報道関係者であり、のちに、この目的に資する活動家、教育関係者や青少年へと広がってきましたが、まだ対象は限定的です。

ビザなし交流を体験して感じたところを率直にいうと、20年以上事業が進められてきたうちに、実は少し形骸化しているのではないでしょうか。その後、この事業に通訳を兼ねて参加した大学生たちに何度か会い話を聞きました。彼らの意見では交流プログラムにはまだまだ工夫の余地があるとのことでした。その場限りで、せっかく知り合ってもその後メールなどでのコミュニケーションに至っていないのがほとんどだといいます。つまり、表面的な一過性の交流になっている可能性があります。

こういうことから、私は質問で交流事業について4点の提案をしました。

1. より広い範囲で参加者を募ること
2. 交流を深めるために通訳なしでもロシア語ができる者を優先すること
3. お互いの文化・風習をより理解でき、長く興味がつながるプログラムを推進すること
4. 交流後に体験を発信できる場を広げること

政府も前向きに答弁しましたし、近年は実際の事業に変化がおきはじめています。
戦後70年を過ぎました。元島民も高齢化した今、もう一度日本国民全体に北方問題への関心を高め、問題解決への環境を作っていかなければなりません。いままでの事業を続けるという姿勢でなく、変えていく、チャレンジしていくという姿勢が必要です。

☆★==陽当たり良好通信====

皆様、こんにちは、事務所の五反分です。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。確かにそうだと思い、連休中、塩野七生さんの『ルネサンスとは何であったのか』を読みました。塩野さんの別著『ローマ人の物語』は単行本で15巻、文庫版だと43冊に上る大著です。そんな訳でそちらは途中挫折中なのですが、『ルネサンス・・』は一冊だし、著者が自身に問いかける対話方式で書かれているのでとても読みやすいです。

この中で、塩野さんはルネサンス期の重要人物としてアルド・マヌッツィオという人の名を挙げています。ヴェネツィアの出版社の社長です。彼は当時、全ヨーロッパの出版物のうち25%を出版しました。今でいう文庫版も「発明」し大ヒットさせたそうです。
これにより「大判の筆写本の時代は終わりを告げ」「知識が聖職者の独占であった時代の終焉」を迎え、「判断をくだすに必要不可欠な諸々の知識は、教会や修道院の手から離れ、市中に普及していった」とあります。

知識・情報という目に見えない財産が、多くの人々に共有され、そのことが世の中に大変革をもたらした訳です。現代社会におけるインターネットの普及に相当するのだと思いました。また、もう一つ重要なことは、ヴェネツィアでは「言論の自由」が保障されていたことです。歴史に学ぶために、歴史を学ぶって面白いですね。

冒頭の格言ですが元はビスマルクの言葉で、「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」というものだそうです。こちらの方が胸に沁み入るような気がします。

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