石田まさひろ政策研究会

一晩あけて沖縄にきて思ったこと

111日は泡盛の日でした。沖縄の泡盛を多くの方に知ってもらい楽しんでもらおうと、様々なイベントが行われます。

その日、僕も那覇で泡盛の蔵を訪れ、夜は泡盛専門店でマスターの話を聞きながら泡盛の世界観を楽しませてもらいました。

泡盛の日のメインイベントは、首里城公園にある「銭蔵」での泡盛の展示イベント。銭蔵は琉球王朝時代の首里城での泡盛の保管場所でした。王朝時代、泡盛は高級酒で高貴な人しか飲めないものでした。ロイヤルスピリットと言われる所以です。偽物が出回っていたのですが、それを見分けるために杯に泡を立てるように注ぎます。キチンと泡立つのが本物。粗悪品は淡く熟成がないため泡立たない。これが「泡」「盛」だそうです。

ところが、今年はそのイベントが急きょ中止になりました。1031日未明の首里城の火事のためです。

沖縄の人誰に聞いても首里城焼失は大きなショックで、映画のようにしか思えない、受け入れることすらできていない、そんな状況でした。現実感がまだありません。いや、予感はあったと言っていました。那覇の大綱挽で綱が切れたと。

自分たちの象徴を一瞬で失った喪失感は想像に余りあります。僕ができたことは、話を聞き寄り添おうとすることくらいでした。

ただ、沖縄に70年以上生き代々の家系が沖縄の産業をになってきた方は、「いまはまだ受け入れることができない。でも、私たちは、戦争中に焼け野原になり全てを失った。戦後占領され世界が変わった。復帰してまたガラッと世界が変わった。そんな経験を何度もしている。やり直せばいいんだ。沖縄は必ず復帰する。」とおっしゃりました。

泡盛には、世界に稀な「仕次ぎ」という飲み方があります。瓶から飲んだ分、新しいお酒を追加し、これを続けることによって、古い酒と新しい酒がだんだん混ざりながら、その家の味が人の思いを紡ぎながら出来上がっていきます。古いものでは100年を超えて仕次ぎされているものもあります。

首里城の復活は政府も言っています。必ず復活すると思います。私も一役も二役も担いたいと思っています。ただ、建物の復活だけが目的ではないと思います。沖縄の人々の、さらに沖縄が好きな世界中の人々のプライドを伴った復活であって欲しいです。そこに人が集い、文化や歴史を感じ、泡盛などを飲み交わしながら、未来への想いを語る場になってほしいです。仕次ぎのように、先人たちの思いを守り、今の人の思いを重ねていくような感じで進んでいきましょう。

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