石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.10-232(2022年12月15日発行)

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.10-232(2022年12月15日発行)

 

 

69日間の第210回国会(臨時会)が終わりました。私が所属する厚生労働委員会では、宿泊者の感染防止への協力を求める旅館業法改正案が成立しませんでしたが、中心的な課題であった、感染症法や障害者総合支援法等を改正することができました。ただでさえタイトな日程の中、総理や財務大臣の海外出張や、3人の大臣の辞職等、国会日程が厳しくなる事項がとても多く、審議の確保がとても難しかったのですが、2本の議員立法を含め計4本の法律を成立させることができ、ホッとしました。

 

国会は法律の内容を決めるプロセスと、それを通すプロセスがありますが、後者は国会対策と言われています。法律の内容を決めることはやりがいを感じやすく、殆どの議員が積極的に関わりますが(もちろん私も)、国会対策は調整が主であるため、あまりやりたがりません。しかし、国会対策がなければ、せっかくの法案を成立させることができず、ひいては国民が困ることになります。

 

私は国会対策の担当を長く務めていますが、円滑な運営のためには先人たちが積み上げてきた様々なルールや先例を熟知することが必要です。どれだけ知っているかが交渉上の武器になります。そして、自分で知るだけでなく、これまで積み上げてきた勉強を多くの方に伝えてみたいと思い、最近「少しマニアックな国会クイズ」なるものを作っています。「へぇ~」とか「これ、なんか変なの」とか「そうだったのか!」という体験ができそうなものになりました。お時間あるときに覗いてみてください。

 

https://note.com/kokkai_quiz/

 

 

☆★==陽当たり良好通信====

 

 

皆さま、こんにちは。事務所の五反分です。

 

皆さんは「ストーム」ってご存じですか? 原義の「嵐」転じて、昔の学生寮で行われていた旧習です。Wikipediaには「日本の旧制高等学校や大学予科、旧制専門学校、新制大学などの学生寮などにおいて学生が行う蛮行のこと。バンカラの一種」とあります。「ストームをかける」というと、学生が他の学生寮にいきなり押しかけて意気投合し飲み騒ぐということになります。

 

当時の学生寮は貧乏学生のたまり場でした。40年前のある夜、カビ臭い寮部屋に寝ていた私は、玄関からの大声で目を覚ましました。夢うつつの中で響くのは♪♪「と~こしえのさち~ 尽きざるほまれ~ 常に我らが上にあれ~」というダミ声。布団の中で私は「来たな」と思いました。「ストーム」です。歌は北海道大学の校歌「永久(とこしえ)の幸」ですから、これは北大の学生がストームをかけてきたに違いないと察したのです。深夜を回っていましたが、受けて立つ覚悟を決めて出て行くと、まさに玄関にはヒグマのような一人の若者が歌っていました。私が正対すると歌をやめて、「わたくし~、ほっかいどうだいがく~、けいてきりょう、○○と申します」とこれも大声での自己紹介です。私も応えて大声で自己紹介をすると、彼を通称「リビング」(小汚い集会室)に招き入れました。彼は北から南まで学生寮を宿にして全国を旅していたのです。私は全館放送で寮生をたたき起こしました。寮の内規「寮内で騒いでいるものがいるとき、寝ているべからず」に従って。酒盛りは朝まで続きました。

 

彼の名前は覚えていません。多分、その日のうちに忘れてしまいました。通り過ぎる嵐、それがストームだからです。あの日のストームが、おそらく我が国で最後のストームだったのではないでしょうか。

 

PS:石田議員曰く、旧七帝大学応援団では小ストームがその後も発生していたそうです! 伝統は守られました。

国会クイズ

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