[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.11-242(2023年10月19日発行)
明日10月20日から臨時国会が始まります。12月13日までの会期が見込まれており、短い時間で補正予算や関連法案、重要法案を立法せねばなりません。外交事案も多く、政府閣僚の日程調整も難しい中、今回もまた国会対策副委員長として野党との、そして党内の調整に走り回ることになりそうです。
委員会の所属も明日決まります。初めて予算委員会の理事(次席)となる予定です。花形・対決型の委員会でテレビ中継も多くあります。一番前列の席でせわしなく動き回っている姿が映るかと思います。特に社会の注目を集める難しい委員会ですが、役目をしっかりと果たしていけるよう努力します。
厚生労働委員会の委員も継続します。これは自分の専門分野ですから質問に立てることも楽しみです。
党務では女性局長代理を拝命しました。夏に話題になった自民党女性局ですが、信頼を回復した上で、党の最優先課題のひとつに位置づけられている政治分野での女性活躍の進展の取り組みを努力します。
自分の印象として、重い仕事を多く預けていただいたと感じています。しっかりと受け止め、活動を深めていきたいです。
☆★==陽当たり良好通信====
皆さまこんにちは。事務所の五反分です。
今、連鎖反応(チェーンリアクション)という言葉を想起しています。鎖の輪のつながりのように次から次へと反応が継続することをいいます。ウランなどの核分裂連鎖反応を利用してエネルギーを得る仕組みが原子炉です。この言葉で思い出されるのは、敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」が初臨界に達したときのことです(1994年)。私にとって人生の師の一人である大先輩がぽつっとつぶやきました。「何事もアクセルを開発するより、ブレーキの方が難しいんだよ」。ここで「もんじゅ」については語りませんが、「連鎖反応、アクセルとブレーキ」というワードは深く私の心に残りました。この世に遍在する「ブレーキの難しさ」。
何故いま連鎖反応に思いを致しているかというと、ガザ地区における紛争を目の当たりにしているからです。ハマスという組織はパレスチナ暫定自治政府やアラブ諸国とは本来別物です。でも今や憎しみの応酬が世界各地に広がりつつあると感じます。そこで想起されたのが連鎖反応でした。暴力が暴力を生み、憎しみが憎しみを生んで自己増殖していく、当事者の手を離れて勝手に。
連鎖反応について、JAEA(日本原子力研究開発機構)の解説にこうあります。「反応が、他からエネルギーの供給を受けることなしに連続して起きる場合に、その反応を連鎖反応」という。恐ろしいのは「エネルギーの供給を受けることなしに」勝手に自動的に、という点です(原子炉には制御棒があります)。
紛争にブレーキをかけることはできるのでしょうか。異国の個人にできることは限られていますが、少なくとも憎しみに与しないということで自分起点の連鎖だけは止めたいと思います。