石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.5-105(2017年04月06発行)

日本では、世界に先駆けて超高齢社会が加速の一途を辿っていることは周知の事実であり、それをどう乗り越えようかと、国全体や地方自治体、民間企業や学者らが、さまざまな政策や取り組みをしています。

今後の課題となるのは、超高齢社会をどう乗り越えるかについて、同じ日本国内でも地域の特色に合わせた策を講じる必要があります。

国立国会図書館がまとめた地域別将来人口推計のデータを基に、近畿地方を例に市町村別75歳以上人口を2015年と2020年以降、5年ごとでそれぞれ比較し、75歳以上人口の増減率の推移をまとめました。

中心地(大阪府、京都南部、兵庫県南部、奈良県北部、滋賀県湖南など)では、2015年から2040年にかけて75歳以上人口は漸増します。その一方で、山間部(奈良県、和歌山県南部)では、横ばいあるいは漸減する地域が多いことが明らかとなり増した。
つまり、日本全体では当面高齢者人口が増加の一途を辿ると考えられていますが、増加するのは都市部に限定的で、山間部ではむしろ高齢者人口はすでに減りはじめています。
*詳しくはこちらをご覧ください

そして重要なのが、この2040年までの日本の傾向を踏まえて、医療や福祉の現場にどういう影響があるかということです。
中心地では、高齢者の増加に伴って、医療や看護・福祉ケアのニーズが今後一層高まっていくでしょう。その一方で、高齢者が漸減する山間部では、高齢者の医療サービスや施設の利用などが減るため、病院や施設などの経営圧迫が懸念されます。

今後、地域ごとに人口の特徴を捉えて、医療、看護や医療福祉の在り方を地域ごとに見直し、策を講じていくことが課題として突きつけられるでしょう。

☆★==陽当たり良好通信====

皆さま、こんにちは。事務所の五反分です。
前回のメルマガで、自分が手術を受けて初めて患者の気持ちがわかったと書きました。
もう少し続きを書きます。

手術台に仰向けになると手術室の天井が視界のほとんどを占めます。腕には点滴チューブがつながれ、麻酔で意識がもうろうとする中、白い天井と灯りだけが視界を占めると、どうしても手術のことに意識が集中してしまい不安な気持ちが広がります。他に気を紛らわせるものがないからです。その時、「天井に青い空でも映っていたらなぁ。少しは気分が紛れるのだけど」と思いました。

ただすぐに「オペ室の天井に青空が映っていたら、天国に上るみたいでかえって嫌かな。緑の草原がいいかな」などと考え直し、そのうち麻酔が効いてきたのです。
もちろんオペ室の天井に絵が描いてあったり、映像が映ったりしたら手術の邪魔になることでしょう。でも、現代の技術を使えば何とかなるのではないでしょうか。

先日、先端技術を紹介するプレゼン大会に参加した際、窓や壁に細密な映像を映す技術を紹介していました。壁一面に映し出された田園の風景は、家に居ながらにして旅先の気分を味わえるものでした。この壁や窓を使えば、病や障害で遠出できない人でも、臨場感をもって旅を味わうことができるのです。近い将来、ああいうものを医療機関で取り入れるようになると患者の気持ちも随分と楽になるのではと考えました。

私が手術を受けた診療所では、待合室の壁の掲示板に、院長のお嬢さんが書いた書き初めが貼ってあります。その横には小学生の可愛らしい女の子が課外活動に精を出す写真のコラージュが飾られていますからこの子が作者でしょう。書き初めには、丁寧に伸び伸びとした筆致で、「七転八起」とあります。この診療所では、先端技術を使わなくても患者は励まされています。

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