福島県の浜通り看護研究会が、長沢復興副大臣に、浜通り地域の看護師の勤務調査の結果を伝えに行きました。
昨年、浜通り看護研究会の研究会に参加した縁で、私も同席させてもらいました。
いわき+相双地区の看護師1100人余りのアンケート調査から、浜通りの看護師の特徴が明らかになりました。
まず、看護師の平均年齢が高いということです。平均44歳で、アラフィフの看護師が最大のボリューム。ある意味で定着もそれなりに長く安定感があるのですが、若い看護師が少ないことから将来への不安が強いです。
少子高齢化の先をいっている感じで、早急な手当てが必要です。
この地域で働き続けている看護師は、准看護師より看護師、非正規より正規、子どもの人数が多いなどの特徴がありました。長く働き続けるコツが見えてきます。
今後望む政策は、賃金水準の引き上げ、休日の取りやすさ、手当の引き上げなどが多く、これは全国の看護師のニーズと変わりありませんが、特徴的なのは他に、研修会の開催や両立支援策の充実、そして、職場での話しやすい雰囲気が挙がっていることです。
これらの調査結果から、浜通り看護研究会は
1.教育機会の保証:看護師のスキル・キャリアアップ
2.看護職と家庭を両立できる体制への支援
を提案しました。
また、原発・除染の作業員が遠方から来ているため、入院時等に家族と連絡がつかないなど煩雑さがあり、このことも話題になりました。
長沢副大臣は、調査結果に強い関心を持ち、政策を福島県と一緒になって進めていく意向を示してくれました。自分たちの力を集めて復興を進めようとする現地の看護職たちの努力が伝わった感じで嬉しかったです。
しかし、現場が変わったと実感するには、まだスタート地点に立ったところ。
これから具体的に話を進めていきたいです。