福島では、医療関連産業集積を復興への重点プロジェクトに位置づけています。
その拠点である「ふくしま医療機器開発支援センター」に行ってきました。
実は福島県はもともと医療関連産業が盛んで多くのメーカーの研究所や工場があります。これを一生充実させ福島県を日本の医療産業の拠点にしようとしています。そのために県が研究や開発を支援することが大切で、その拠点がここです。
医療機器の研究開発にはアイディアだけでなく、高い安全性や精度が求められます。
しかしそのテストはそれぞれのメーカーがそれぞれの試験所に持ち込んで行っており、効率的ではありません。そこでこの支援センターでは、電気・物性試験、振動や防水等の環境試験、化学分析試験等さまざまな試験ができるような設備をそろえ、いわば日本中のメーカーがワンストップで安全試験ができる体制をつくりました。
また、シミュレーションセンターをつくり、医師や看護師等の手技トレーニング等ができるようになっています。かなり安い価格で使うことができますから、院内の研修などをここで行うとより効果が高いかと思います。
交通の便も環境も非常によい場所に立地し、広々とした敷地と大きな建物で、福島県の強い意志を感じるセンターです。
県内の方はもちろん、日本中の拠点になるよう、今後の発展を期待しています。