石田まさひろ政策研究会

 

矯正施設の医療

先日、東日本成人矯正師医療センターを訪問しました。

この施設は、八王子医療刑務所の老朽化により、今年1月から稼働させ八王子医療刑務所の機能を移転させた施設です。患者は受刑者で、看護職、医師、薬剤師など医療のスタッフが勤務しています。

以前、八王子医療刑務所に訪問しましたが、そこは非常に古い施設で、冷暖房の完備がなく、夏は暑く冬は極寒の過酷な環境で勤務されていました。また、医療設備も古く、限られた設備の中で医療を提供している状況でした。

しかし、移転後は、冷暖房をはじめ設備環境が整いました。また、医療設備も、電子カルテの導入や、病床数、手術室の数、人工透析も60床分と設備を拡大し、全国から医療が必要な受刑者を集約できるようになりました。また、私生活を過ごす寮も新しくなりました。

労働環境や医療環境が改善されたこともあってか、離職に歯止めがかかり人が集まるようになってきたとのこと。加えて、精神疾患や認知症患者も、危険行動や不穏が減り、状態が落ち着いた人が増えたそうです。ハード面での勤務、療養環境が重要ですね。

施設柄、各所に監視カメラが設置され、患者の保護や安全管理は必須です。精神疾患の療養患者が多く、服役中という状況からも、特に自殺などが起こらないよう観察やケアが必要です。患者の癖や習慣の些細な変化から異変に気づき事前に予防につながることも多いそうです。

そういった、豊富な経験知をもとに“なんかいつもと違う”と敏感に看護をされるみなさん。今後も応援していきます。

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