石田まさひろ政策研究会

 

奄美群島最南端の島の”支え手”

奄美群島最南端の島には、唯一の病院にもわずかある診療所にも、精神科の医師がいない。調子が悪くなったら、船で半日揺られて大きな島に行かなければ、治療も始まらない。

慣れない外地での入院は辛いし、島に戻ったら支え手がいないし、そんな不安を抱えながら暮らす精神障害者たち。そこに手を差し伸べたのが、鹿児島市内にある訪問看護ステーションのナースたち。島に訪問看護ステーションを置いても利用者が少なくて経営できない。でもなんとか支えたい。悩んで悩んでついに出てきた知恵が

「出張しちゃえ!」。

2つの小さな島にそれぞれ2泊3日ずつ、月に一回出張して島の精神障害者のお宅を訪問する。島外から行って受け入れられるか始めは心配だったが、島の保健センターのみなさんが協力してくれて、無事スタートできた。

それから1年。みんなの家を覚えて、本人だけでなく家族にも覚えてもらい、今では次に来るのを心待ちにされるようになった。訪問看護師が来てから、障害者たちの笑顔が増えて表情が輝いてきたと島の保健師さんが言った。子供が減り、中心地すら寂しくなって来た島に明るさが見えた。

「出張訪問看護」

こういえばよいだろうか。人口減少する地方のサイズ感にあったよい試みです。きっといろんな応用ができます。島まで行って、訪問看護師と一緒に精神障害者たちの家にお邪魔し、話を聞いて表情を見て、実際に僕も感じました。応援したい。

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