石田まさひろ政策研究会

 

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.11-234(2023年2月16日発行)

[参議院議員 石田まさひろメールマガジン]Vol.11-234(2023年2月16日発行)

 

国会議員の仕事は「法律を作ることだ」という人がいますが、私は作りっぱなしではなく、作られた法律がきちんと運用されて現実が変わり、人々が「変わった」と実感を持つことを確認するまでが仕事だと考えています。観念や言葉だけで仕事をしているのではなく、実態が変わり、人の行動が変わり、そして「良かった」などと気持ちが変わってはじめて、法律を作った意味付けができるのだと思っています。非常に大変な思いをして法律を作っても、それはスタートに過ぎず、人々の気持ちにまで届くためには、むしろ法律を作ってからのプロセスのほうが長いです。何年も経ち、現場で人と話をしている時に、「そっか、今やっと届いたんだ」と思える言葉をもらうことがよくあります。結構地道な仕事です。

 

国の力だけでは不十分で、都道府県や市町村で、その地方に合わせた運用のための仕組みを作る必要がありますし、各現場で活躍する人たちが動きやすくなるような仕様作りも必要です。通知や書式まで見るようにしているのはこのためです。だからこそ、議員は国と地方とで力を併せないといけないし、議員だけでなく、様々なプレーヤーと共に同じ目的をもって活動しなければなりません。

 

統一地方選挙が近づいています。多くの仲間たちが立候補を決意しています。同じ志しをもった仲間が増えるよう、一生懸命応援します。

 

 

☆★==陽当たり良好通信====

 

 

皆さま、こんにちは。事務所の五反分です。

 

「シナジー効果」って耳にされたことあると思います。「1+1=3」のような事象、英和辞典には「共同作用」とあります。私は最近、シナジー効果にはもう一つの形態があるな、と思うようになりました。

 

「患者と共に慢性腎臓病対策を推進する議員連盟(略称CKD議連)」の事務局を務める中で「透析患者デマンド型交通システム」を知ったからです。透析患者さんにとって通院は大変です。週3回の治療、つまり週6回の往来。1年52週として年間312回もの行き来をしなくてはならないのです。とても毎回タクシーを利用することなどできません。しかし、皆が智恵を出し合ってタクシー利用を実現した地域があるのです。新潟県長岡での取組みで「透析患者デマンド型交通システム」と呼ばれます。患者会、タクシー会社7社、長岡市、透析医療機関の四者が協議会を立ち上げ運営しています。

 

仕組みはこうです。透析患者は協議会の会員となります。タクシー会社は数名の患者を乗せ自宅と病院を運行します。市は協議会に助成金を出します。医療機関は乗合タクシーの到着時刻に合わせてスタッフが動きます。ここでは四者が四様に何かを「供出」しています。患者は会費を負担するとともに市から支給される福祉タクシー券を辞退しており、タクシー会社は乗合になることで個別利用より減少する売上げを我慢し、市は議会を通して予算を確保し、医療機関はタクシーの時間に合わせて透析治療をやりくりしなくてはなりません。その替わり、患者は低料金でタクシーを利用でき、タクシー会社は毎月一定の売り上げを見込め、市は患者の重症化を防止でき、医療機関は自前送迎しなくてよくなるのです。ここに新しいシナジー効果の姿が見えてきます。四者が「マイナス1」を出し合うと全体では「プラス5」になっている。とても示唆に富んだ仕組みだと感じます。

 

多分世の中には、大きな負担でなくともみんなが「マイナス1」を出し合えば全体で「プラス1億」になるようなことが眠っているに違いありません。日本を良くするためそれを見つけるのも仕事だと思っています。

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