石田まさひろ政策研究会

 

日本のこれまでのAI技術の成果と我々の課題

最近は、人工知能 (AI) の開発技術が世界中で注目されています。
自民党の部会でも、人工知能未来社会経済戦略本部をはじめ、いろいろな部会で人工知能の技術や今後の見通しについて議論がされています。

先日、産業技術総合研究所と理化学研究所にお邪魔し、これまでのAIの研究開発の成果について話を伺い、実際に色々な技術を見学させて頂きました。

公共では、創薬、病気の発見、インフラの設備点検の技術、家庭では洗濯物をたたむ技術など、身近なあらゆるものに対してAIの開発研究が着実に進んでいました。

最近では、データや論文をスクリーニングする技術についても開発が徐々に進んでおり、これまで人海戦術で良質なデータを抽出していたのも、AIの活用に負担が軽減されそうです。
(ちなみに、今はその道に精通した学者がやっている論文の査読もいつかはAIが行うことになるかもしれませんね…)

このように、AIの技術開発、ひいては実用化が進めば、仕事も家事も負担が軽減してとても便利な世の中になるのですが、課題となるのは人間がやるべき仕事との住み分けが必要となります。シンギュラリティーの問題と捉えることもできるでしょうか。

私は、看護師ですが、病院や診療所での看護師業務の多くはAIがこなせるようになる日が実現するかもしれません。
せん妄患者の点滴抜去などの医療事故予測、認知症患者との会話、ほとんどの看護記録や計画の立案、バイタル測定、採血…

多くの業務をAIが代行してくれた時に、未来の看護師はどうあるべきか?
AIではなく、一人の人として看護師が患者に提供できる支援は何なのか?考えなければならないでしょう。

医療や福祉の現場は、多忙な業務に追われるあまり、目先の業務をこなすことで精いっぱいかもしれませんが、将来の看護師に必要とされる本質的なスキルは何なのかを考え始めなくてはなりません。
しかし、まだまだAI技術開発の途中ですので、未来の看護師の在り方について今すぐには結論が出ないと思います。

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