石田まさひろ政策研究会

 

令和2年診療報酬改定に関して(11)

2019年5月29日の中医協総会では、「働き方改革と医療の在り方について」がテーマになりました。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000513118.pdf

この議題は、次回改定のメインテーマとも言っていいでしょう。次が今後の議論の柱になると思います。

ー タスク・シフティングの推進
医師事務作業補助体制加算をはじめとした、他職種へのタスク・シフティングに資する体制への評価を行っている。また、看護師の特定行為研修制度のパッケージ化がすすめられており、今後研修を修了した看護師の数は増加する見込みである。

ー 人員配置の合理化
診療報酬の各項目において、一定の質の担保等のために人員の配置を要件としている。これまで、医療の実態により応じた要件となるよう、常勤要件の明確化やその他の要件の見直しを行ってきた。

ー チーム医療・複数主治医制等の推進
医療の質向上のため、チーム医療の推進に資する体制への評価を行っている。また、一部の項目においては、算定の要件として複数主治医制等を求めているものがある。

ー 書類作成・研修要件等の合理化
一部の診療報酬においては、算定の要件として、診療録への記載や書類作成、研修の受講等を求めているものがある。

今回の資料から診療報酬における具体的な議論についてはあまりみえません。看護で言えば病棟クラークの配置はここで議論してほしいです。別途検討されている医師の働き方改革の議論と並行して進められるはずです。ただ、データ満載のこの資料はよく読むべきです。現場も大変だと思いますが、それでもなお真剣に取り組まねばならないか、良く見えてくるはずです。

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