石田まさひろ政策研究会

 

令和2年診療報酬改定に関して(6)

さて、これからしばらく、これまでの議論を振り返ってみましょう。

2019年3月27日の中医協総会で、「医療提供体制を取りまく現状等について」と題する資料がだされています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000493996.pdf

今回の診療報酬改定の背景になる資料ですが、まるで医療政策の講義の一番初めに使えそうなものです。

人口動態から始まり、医療提供体制と医療費の動向、都道府県ごとの差、世代ごとの特徴、前回の診療報酬改定のまとめまで。これから診療報酬改定の議論をウオッチしようとする方は、とりあえずまずは、これに目を通すとよいと思います。

ちなみにここに、2020年度診療報酬改定の考え方が示されています。

  • 疾病構造の変化やさらなる高齢化社会の進展など、わが国の医療を取り巻く状況は変化してきている。質の高い医療を患者に提供する体制の構築に向け、これまでも診療報酬改取り組んできた。
  • 他方、2020年度改定に向けた検討にあたっては、従来の「入院・外来」といった枠組み以外で、例えば患者の年代に目を向け、医療提供にあたって患者の抱える課題を整理し、新たな視点を加えつつ網羅的に議論することにより、これまでの診療報酬改定の取り組みを一層強化できる可能性が考えられる。

世代で考えたい、というのが今回の厚生労働省の視点のようです。さて、どうなるのでしょうか。

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