石田まさひろ政策研究会

令和2年診療報酬改定に関して(10)

(9)に引き続き、2019年5月15日の中医協総会での「患者・国民に身近な医療の在り方について」について、今回はかかりつけ医についてみてみましょう。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000510068.pdf

受療行動調査において、わが国の病院に対する全体的な満足度は、「非常に満足している」「やや満足している」が、外来患者で約5~6割、入院患者で約6割を占めており、経年的に増加傾向にあります。一方、負担については、「重いと感じる」「やや重いと感じる」人が、約7割を占め、特に医療費負担の重さを感じる点については、「保険料」60.1%が最も多く、以下、「医療費そのもの」53.6%、「自己負担費用」43.4%と続いています。

総会での議論では、紹介状なしで大病院を受診する場合等の定額負担や病床数が要件に含まれる診療報酬項目に関し、資料がしめされました。このあたりの見直しがあるのでしょうか。

また、「かかりつけ医機能等の在り方について」も議論になりました。上記の大病院への受診の課題とセットで考えねばなりません。

「A:病気の症状の程度に関わらず、医療機関の規模とは関係なしに自分の選んだ医療機関を受診する」
「B:最初に決まった医師を受診し、その医師の判断で、必要に応じて病院等の専門医療機関を受診する」

の2通りの考え方を提示したところ、Aの意見に「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人は約2割、Bの意見に「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人は約5割であった。

これが現状です。かかりつけ医のしくみはだいぶ理解されてきたようですが、若者ではそうではないとのデータもあります。また、歯科、薬局についてもかかりつけの資料がだされました。

以下が、資料に示された論点です。

  • 医療機関の機能の分担及び業務の連携の更なる推進のため、紹介状なしの大病院受診時の定額負担の在り方について、どのように考えるか。
  • 医療機関間の適切な役割分担を図るため、患者・国民が求める役割等を踏まえたかかりつけ医機能の在り方について、どのように考えるか。
  • かかりつけ医機能の評価について、これまでの診療報酬改定における対応を踏まえ、専門医との連携や他職種との連携等を含め、どのように考えるか。
  • かかりつけ歯科医機能の評価について、口腔疾患の重症化予防のための継続的な管理を通じた地域住民の健康の維持・増進を図る観点から、これまでの診療報酬改定における対応を踏まえ、どのように考えるか。
  • かかりつけ薬剤師・薬局の推進について、現在の普及状況や複数の薬局を利用する患者が一定数いることなどを踏まえ、どのように考えるか。
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